世界のトウモロコシ在庫急減か-中国の需要増とエタノール向け消費で
6月20日(ブルームバーグ):世界のトウモロコシ収穫高が5年連続で過去最高水準に達すると予想されているにもかかわらず、食料や燃料、飼料向け需要の 拡大に対応できないとの見方が広がっている。世界の在庫は約40年ぶりの低水準に落ち込むとみられている。
米農務省(USDA)の推計によると、需要は次の穀物年度に3%増える見通しで、年間ベースでは16年連続の伸びとなり計66%の増加となる見込み。データによると、在庫は消費の47日分と、1974年以来の低水準に低下すると予想されている。
米ゴールドマン・サックス・グループは最大の輸出国である米国の農地の浸水により、イールド(単収)が減少するとの見通しを示した。モルガン・スタン レーによると、作況が悪化すればトウモロコシ相場は36%上昇し、過去最高値の1ブッシェル当たり9ドルに達する可能性がある。
干ばつや洪水の影響により大豆や小麦などあらゆる穀物の生産の伸びが抑制される中、トウモロコシの買いは加速しており、8銘柄で構成するスタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)の農産物指数は過去1年間に60%高騰している。米国に次ぐ世界2位の消費国である中国の消費量は10年前と比較して 47%増え、増加分は世界3位の生産国であるブラジルの生産高を上回ると予想されている。
UBS(ロンドン)の商品担当世界責任者、ジャン・ブルロ氏は「農産物市場では嵐が発達している」と指摘。「世界のいずれかの地域で供給にわずかでも支障が生じれば、価格に大きな影響を及ぼすだろう」と述べた。
シカゴのトウモロコシ相場は先週、7.4%下落し17日終値は6.60ドル。年初来では4.9%上昇している。昨年12月31日以降の平均価格は 7.0225ドルと過去最高水準。ブルロ氏は、投資家は現時点では慎重姿勢を取るべきだが「長期的には6-7ドルが正常価格だと思う」との見方を示した。 食肉加工で米最大手のタイソン・フーズやエタノールメーカー、米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)のコストは上昇している。
争奪戦
USDAによると、世界の2011-12穀物年度の生産は5.6%増の8億6620万トンと予想され、需要見通しの8億7170万トンを下回る見通し。
USDAの推計によれば、中国の豚肉消費は過去20年間に倍増し鶏肉需要は4倍に拡大。穀物ベースの飼料の消費が増加している。エネルギー価格の高騰 と補助金制度によりエタノール生産が拡大したため、米国のエタノール向けトウモロコシ消費は10年前と比較して7倍に増加した。
コーンミールやトウモロコシ粉を加工するプレーリー・ミルズ(インディアナ州)のジョン・コーリー最高経営責任者(CEO)は「畜産業界やエタノール 業界、食品業界は争奪戦を繰り広げることになるだろう」と指摘。「天候関連の問題が発生すれば大きな問題になる」との見通しを示した。
記事に関する記者への問い合わせ先:Whitney McFerron in New York at wmcferron1@bloomberg.net;Jeff Wilson in Chicago at jwilson29@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:Steve Stroth at sstroth@bloomberg.net
更新日時: 2011/06/20 09:42 JST三洋電機、「GOPAN」試食イベントを支援
2011-06-20 11:00:00
三洋電機は7月13日に、全国米穀店経営研究会の参加者により発足された「お米の未来づくり研究会」が開催する「GOPAN」試食イベントを支援することを発表した。
" 世界の人々に健康で楽しい、お米ライフを提案する"という想いで開発した「GOPAN」は、お米から直接パンを作ることを可能とした画期的な製品。地域特産のお米から作ったパンや、ごはんに合う地元食材を使った和風の食材を合わせるなど、お米の新しい消費の形を提案し、お米の消費拡大や食の地産地消に貢献することで、日本の食料自給率の向上を目指している。
昨年7月の記者発表以降、お米に関わる生産者や、自治体、農林水産省、米穀店、生活者などから予想を上回る反響があり「GOPAN」の出荷は、発売から約7カ月で累計出荷台数が10万台を突破したという。そして今回、お米の消費拡大という同じ目標を掲げる全国米穀店の会員制組織「全国米穀店経営研究会」の分科会「お米の未来づくり研究会」が、「GOPAN」発表から1周年の7月13日に、米穀店にしか出来ない味や地産地消にこだわって精米したお米で作る「GOPAN」の試食イベントを行うこととなった。
今後、「GOPAN」を通じて、この取り組みを支援することにより、お米の消費拡大に繋がればと考え、同社のWEBサイト「お米の未来づくり推進店」でもこの取り組みを紹介していくという。
時代は地産地消
2011.6.20 07:53
梅雨晴れを狙い外房にイサキ釣りに出かけた。外道のアジ、メバル、ウマズラハギなども加わり、自宅で千葉の地魚尽くしを楽しんだ。最近凝っているのが江戸時代には普通にあったといわれる調味料の煎り酒。昆布を半日ほど日本酒に漬け込んだあとで、梅干しを入れて煮詰めるだけだが、千葉産の純米酒と梅干しを使った自家製だ。この日のわが家の食卓は、9割以上が地元の食材で埋まった。
海と山に恵まれた千葉は食材に恵まれている。裏の畑で栽培したソバを店でひいて出すそば屋がある。天ぷらダネも地元の野菜、魚介類を使っている。また、地元の農家が収穫した農作物や加工品を専門に扱う直売場も新鮮で安い。このほかにも地産地消のお手本のような店が散在する。房総は豊かだ。しかし、これが日本全体の食料自給率となると、先進国中最低水準の40%(カロリーベース)となってしまう。
エネルギー自給率となるとさらに貧相だ。原子力を準国産とみても18%で原発を除くと4%だ。ちなみに、脱原発を決めたスイスは原発抜きで17%、ドイツが30%、イタリアも15%だ。しかも、欧州は電力を輸入できる。自力でエネルギーを調達しなければならない日本が脱原発に踏み切るのとは深刻度合いが異なる。
言うまでもなく食糧とエネルギーは安全保障の根幹をなす分野だが、日本はどちらも危うい状況にある。福島の事故で安全性が揺らいだことは十分理解できるが、このまま原発を再稼働させずに、太陽光や風力で代替するというのは現時点では夢物語に近い。少なくとも、福島のように限られた地域に10基も原発をまとめて大発電所を構成し、それを長距離送電するという現在の供給体制の電源としては力不足だ。
しかし、蓄電技術がもう少し進み、利用者の電力使用を最適化できるスマートグリッドが構築されれば、家庭や町村程度の単位で電気を作り、ためて、家庭用に使うという、エネルギーの地産地消は夢ではない。都市部のために原発を抱える地方の釈然としない思いも解消されるかもしれない。
ただし、町村単位とはいえ、エネルギーの地産地消を実現するには、まだちょっと時間がかかる。当面やるべきは省エネ家電を目いっぱい活用する我慢なき節電。そして、生産活動に悪影響を及ぼさない水準の原発稼働だ。政治家の方々には、このあたりで国民総意をまとめることをお願いしたい。(経済本部長 谷口正晃)
2011年6月20日
消えた被災者支援用の“神のコメ”
行方は神社本庁職員の胃袋へ
神社界のトップに立つ伊勢神宮が、東日本大震災の被災地へ送った“特別なコメ”を、全国約8万の神社を管理・指導する立場の神社本庁の職員が無料で食べていたことが本誌の取材で分かった。
このコメは、「御料米(ごりょうまい)」と呼ばれるもの。伊勢神宮が天皇に代わって栽培するものと位置付けられており、祭典や神事に使う最も神聖なコメとされる。
伊勢神宮の神田へ御料米の苗を植える「お田植えまつり」 Photo:JIJI伊勢神宮は3月下旬、神社本庁を通じてこのコメ5トンを東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島の3県に食糧支援として送った。
しかし、福島第1、第2原子力発電所の事故による混乱で、神社本庁の下部組織である福島県神社庁が県内の各神社への配布を断念、福島に割り当てられたコメ2トンの受け取りを固辞する事態となった。
ところがである。複数の関係者によると、神社本庁は福島に送られるはずだったコメを保管したり伊勢神宮に戻したりせず、職員に無料で配ることを決めたというのだ。
職員らは、5キログラム程度ずつ袋に小分けして自宅に持ち帰ったとされ、すでに食べてしまったとみられている。
この件について、神社本庁は「そのような事実は確認していない」としているが、外部から問題視された後、「事実関係をごまかそうとしていた」(関係者)疑惑もあるという。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 宮原啓彰)
2011年6月20日(月)
姉妹都市が結ぶ支援の輪
“中継”の流山市で浄財送る 被災の相馬市に信濃町の児童
2011年06月19日16時48分[県西エリア]
福島県相馬市に向けて応援ソングを歌う長野県信濃町の児童ら=流山市総合運動公園野球場
東日本大震災の被災地支援の輪が、姉妹都市の間でリレーのように広がった。長野県信濃町の児童18人が18日、流山市を訪れ、街頭募金活動で集めた支援 金100万円を震災で甚大な被害を受けた福島県相馬市の市職員に送った。両市町とそれぞれ姉妹都市である流山市が“中継”する形での引き渡し式となった。
相馬市と信濃町はこれまで直接的な交流関係はなかった。だが、震災発生後、流山市との関係から「姉妹都市の姉妹都市は兄弟のようなもの」として、信濃町から食料や水といった支援物資が流山市を経由して相馬市に届けられるなど支援の輪が広がっている。
今回の引き渡し式は、流山市と信濃町の交流の一環で、少年野球の親善試合が行われることに合わせて実施された。相馬市と信濃町の新たな絆を強める行事となり、間を取り持った流山市にとっても交流関係を一層深めるイベントとなった。
