日本経済新聞
北朝鮮、ロシアから農地賃借 食糧不足の解消狙い
2011/9/1 23:00
【モスクワ=金子夏樹】8月に9年ぶりの首脳会談を開いたロシアと北朝鮮が、農業分野で協力を広げる動きを見せている。北朝鮮の農業省などの代表団は1日、ロシアの極東アムール州を訪問し、ロシアから農地を賃借する意向を示した。ロシア極東で穀物や野菜を栽培し、国内の食糧不足解消につなげる狙い。アジアでの影響力強化を目指すロシアも北朝鮮との協力に積極姿勢に転じている。
インタファクス通信によると、1日に農地貸借に向けた交渉を開始した。アムール州政府によると、北朝鮮側は数十万ヘクタールの農地を賃借することに関心を示している。1ヘクタールあたりの年間貸借料は約50ルーブル(約150円)を下限として交渉しているという。
北朝鮮では食糧不足や市民の生活困窮が慢性化し、金正日政権は経済再建に焦りを強めている。ロシアで農地を確保することで、中国の食料支援への過度な依存を脱したいとの思惑があるとみられる。
ロシア側も北朝鮮との農業協力に前向きになっている。アムール州は20万ヘクタールに達する未利用の農地を抱え、有効活用が課題となっているからだ。同州幹部は1日の交渉で北朝鮮による農地や農業設備への投資に期待を表明した。ロシアは外資導入を極東の農業再建につなげる戦略を打ち出しており、2009年には沿海州で韓国の現代重工業が現地の農業法人を買収している。
ロ朝は8月の首脳会談で、天然ガスパイプラインの建設推進で合意したほか、鉄道設備の更新なども協議したもよう。8月末にロシア国防省の代表団が平壌を訪問し、軍事協力の再開でも合意している。ロ朝両国の協力の背景には中国をけん制する意図もあり、協力分野が広がる可能性がある。
北朝鮮、ロシアから農地賃借 食糧不足の解消狙い
2011/9/1 23:00
【モスクワ=金子夏樹】8月に9年ぶりの首脳会談を開いたロシアと北朝鮮が、農業分野で協力を広げる動きを見せている。北朝鮮の農業省などの代表団は1日、ロシアの極東アムール州を訪問し、ロシアから農地を賃借する意向を示した。ロシア極東で穀物や野菜を栽培し、国内の食糧不足解消につなげる狙い。アジアでの影響力強化を目指すロシアも北朝鮮との協力に積極姿勢に転じている。
インタファクス通信によると、1日に農地貸借に向けた交渉を開始した。アムール州政府によると、北朝鮮側は数十万ヘクタールの農地を賃借することに関心を示している。1ヘクタールあたりの年間貸借料は約50ルーブル(約150円)を下限として交渉しているという。
北朝鮮では食糧不足や市民の生活困窮が慢性化し、金正日政権は経済再建に焦りを強めている。ロシアで農地を確保することで、中国の食料支援への過度な依存を脱したいとの思惑があるとみられる。
ロシア側も北朝鮮との農業協力に前向きになっている。アムール州は20万ヘクタールに達する未利用の農地を抱え、有効活用が課題となっているからだ。同州幹部は1日の交渉で北朝鮮による農地や農業設備への投資に期待を表明した。ロシアは外資導入を極東の農業再建につなげる戦略を打ち出しており、2009年には沿海州で韓国の現代重工業が現地の農業法人を買収している。
ロ朝は8月の首脳会談で、天然ガスパイプラインの建設推進で合意したほか、鉄道設備の更新なども協議したもよう。8月末にロシア国防省の代表団が平壌を訪問し、軍事協力の再開でも合意している。ロ朝両国の協力の背景には中国をけん制する意図もあり、協力分野が広がる可能性がある。
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BPnet
ニッポン食紀行 ――狭いようで日本は広い。「豊穣な地場」を味わおう。
もうずいぶんと以前のことになるが、組み立て式カヌーを使った川下りの旅を友人たちと楽しんでいた時期があった。食料とビール、ウイスキーを積み込んだ数隻のカヌーに分乗して川上を出発し、風景を楽しみながら川を下り、川岸でキャンプをするのだ。
蛇行を繰り返す川のカーブを曲がる度に現れる違った景色、うっかりしていると転覆する早瀬などを、たくさん目にしたはずなのだが、なぜかそれほど記憶には残っていない。むしろ、キャンプで食べた地元の食材、たまたま出会った方にごちそうしていただいたモノなどは強烈に覚えているから不思議だ。
四万十川の中流域でごちそうになった根曲がり竹、釧路湿原を目指したものの台風に閉じ込められてしまった我々に振舞われた山のような花咲ガニ…。食べ物は舌や鼻腔、胃袋を通じて、ダイレクトに情報が脳に焼き付けられるから強く印象に残るのかもしれない。
美味しさに感動して、まったく同じと思われるその名物を、取り寄せて自宅でいただいてみると、明確に指摘はできないのだけれど、何かが少し違うと感じることがあるのも不思議だ。旅で堪能した料理は、その場所の雰囲気もいっしょにいただいているから、ひと味違うとはよく言われることではあるが…。
さてこのコラムは、2007年7月から2009年7月までBPnetセカンドステージで連載された日本各地の名物を取り上げた「ニッポン食紀行」(著者:原如宏)を再録したものである。都道府県別に整理されているので自分の地元の名物を再発見したり、出張や旅行でかの地を訪れる際の参考にしていただきたい。
BPnet プロデューサー
中井法之
ニッポン食紀行 ――狭いようで日本は広い。「豊穣な地場」を味わおう。
もうずいぶんと以前のことになるが、組み立て式カヌーを使った川下りの旅を友人たちと楽しんでいた時期があった。食料とビール、ウイスキーを積み込んだ数隻のカヌーに分乗して川上を出発し、風景を楽しみながら川を下り、川岸でキャンプをするのだ。
蛇行を繰り返す川のカーブを曲がる度に現れる違った景色、うっかりしていると転覆する早瀬などを、たくさん目にしたはずなのだが、なぜかそれほど記憶には残っていない。むしろ、キャンプで食べた地元の食材、たまたま出会った方にごちそうしていただいたモノなどは強烈に覚えているから不思議だ。
四万十川の中流域でごちそうになった根曲がり竹、釧路湿原を目指したものの台風に閉じ込められてしまった我々に振舞われた山のような花咲ガニ…。食べ物は舌や鼻腔、胃袋を通じて、ダイレクトに情報が脳に焼き付けられるから強く印象に残るのかもしれない。
美味しさに感動して、まったく同じと思われるその名物を、取り寄せて自宅でいただいてみると、明確に指摘はできないのだけれど、何かが少し違うと感じることがあるのも不思議だ。旅で堪能した料理は、その場所の雰囲気もいっしょにいただいているから、ひと味違うとはよく言われることではあるが…。
さてこのコラムは、2007年7月から2009年7月までBPnetセカンドステージで連載された日本各地の名物を取り上げた「ニッポン食紀行」(著者:原如宏)を再録したものである。都道府県別に整理されているので自分の地元の名物を再発見したり、出張や旅行でかの地を訪れる際の参考にしていただきたい。
BPnet プロデューサー
中井法之
日本海新聞
そなえあれば憂いなし 防災の日、保存食事情探る
2011年09月01日
9月1日は「防災の日」。各地で起こる大地震、災害などを反映して日本全体の防災意識は高まりつつある。今月は防災月間でもあることから、ホームセンターやスーパーなどにはさまざまな防災グッズが並んでいる。その中で電気や水道、交通網などのライフラインが途絶した場合、食料は最低3日間の確保が必要といわれている。昨今の保存(非常)食事情を探った。
地震・災害時の代表的な食品グッズといえは「乾パン」。調理の必要がなく栄養価も高いが、硬くて幼児や高齢者には食べにくいという声も。阪神大震災後、缶詰入りの「保存パン」が製造されるようになっている。
ビスケット、クラッカー、ブロックタイプやゼリー状になった栄養補助食品などは、日常的にもスポーツの後やおやつに食べることができ、手軽な非常食として人気がある。
定番ではあるがインスタントカップ麺、キャラメル、チョコレート、サバ缶やサンマの缶詰も常備したいところだ。
湯を沸かす場合、ガス漏れなどで火が使えない場合もある。今最も注目度が高いのは、火を使わない食品加熱剤。アルミニウムと生石灰、水の化学反応を利用し、最高98度まで上昇する。
避難が長引いた場合、ただでさえストレスがたまる中、温かい食事は何よりも心を癒やす。米飯を乾燥させたアルファ化米と食品加熱剤があれば心強い。白飯のほかに炊き込みご飯やおかゆ、赤飯など種類も多く、保存期間も5年となっている。食品加熱剤は湯を沸かすこともでき、カップ麺やミルクなどにも対応できる。
気になる保存期間も25年という長さの品もある。日本でも公的機関が備蓄食糧としたり、米国の航空宇宙局(NASA)が宇宙食として取り入れているサバイバルフーズも新定番となりそうな勢い。インターネットなどの通信販売で人気となっている。
お菓子のような手軽なものから、近ごろは保存食でも“おいしさ”にこだわった食品が次々と登場。防災用品の品ぞろえを昨年の2倍の約280品目に強化したイオンリテール中四国カンパニーの広報では、「防災月間のこの時期に、防災グッズの見直しとともに、保存食を食べてみる、というようなイベントを各家庭でやってみては」と提案している。
そなえあれば憂いなし 防災の日、保存食事情探る
2011年09月01日
9月1日は「防災の日」。各地で起こる大地震、災害などを反映して日本全体の防災意識は高まりつつある。今月は防災月間でもあることから、ホームセンターやスーパーなどにはさまざまな防災グッズが並んでいる。その中で電気や水道、交通網などのライフラインが途絶した場合、食料は最低3日間の確保が必要といわれている。昨今の保存(非常)食事情を探った。
地震・災害時の代表的な食品グッズといえは「乾パン」。調理の必要がなく栄養価も高いが、硬くて幼児や高齢者には食べにくいという声も。阪神大震災後、缶詰入りの「保存パン」が製造されるようになっている。
ビスケット、クラッカー、ブロックタイプやゼリー状になった栄養補助食品などは、日常的にもスポーツの後やおやつに食べることができ、手軽な非常食として人気がある。
定番ではあるがインスタントカップ麺、キャラメル、チョコレート、サバ缶やサンマの缶詰も常備したいところだ。
湯を沸かす場合、ガス漏れなどで火が使えない場合もある。今最も注目度が高いのは、火を使わない食品加熱剤。アルミニウムと生石灰、水の化学反応を利用し、最高98度まで上昇する。
避難が長引いた場合、ただでさえストレスがたまる中、温かい食事は何よりも心を癒やす。米飯を乾燥させたアルファ化米と食品加熱剤があれば心強い。白飯のほかに炊き込みご飯やおかゆ、赤飯など種類も多く、保存期間も5年となっている。食品加熱剤は湯を沸かすこともでき、カップ麺やミルクなどにも対応できる。
気になる保存期間も25年という長さの品もある。日本でも公的機関が備蓄食糧としたり、米国の航空宇宙局(NASA)が宇宙食として取り入れているサバイバルフーズも新定番となりそうな勢い。インターネットなどの通信販売で人気となっている。
お菓子のような手軽なものから、近ごろは保存食でも“おいしさ”にこだわった食品が次々と登場。防災用品の品ぞろえを昨年の2倍の約280品目に強化したイオンリテール中四国カンパニーの広報では、「防災月間のこの時期に、防災グッズの見直しとともに、保存食を食べてみる、というようなイベントを各家庭でやってみては」と提案している。
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